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02 — Insights経営者マッチング

「人柄が合う」は、測れるのか。経営者の出会いとBig Five診断の考え方

公開 8分で読めます Baton Partners 編集部

業種も規模も合っている。提案の中身も悪くない。それなのに、なぜか二回目の打ち合わせが入らない。経営者どうしの出会いでは、そんなことがよく起きます。この記事では、「人柄が合う」という感覚を、心理学のBig Fiveという考え方を手がかりに整理してみます。診断に何ができて、何ができないのかも、あわせて書きました。

この記事の要点

  • Big Fiveは、人の性格を開放性・誠実性・外向性・協調性・神経症傾向(反対側は情緒安定性)の5つの軸で捉える考え方です。
  • IPIPは、パブリックドメインで公開されている性格検査の項目集で、3,000を超える項目があります。n1aの診断は、その50問版にあたるIPIP-50にもとづいています。
  • 診断の結果は自己理解のための参考情報で、能力や適性を判定するものではありません。企業の条件や、実際の会話と組み合わせて使うのが前提です。
  • 株式会社ZETTAICHIの「n1a」は、Big Five・商談での発言・企業の属性の3つを掛け合わせて、経営者どうしの相性を見るマッチングとして制作が進んでいます。
目次
  1. 01条件が合っても、話が進まないのはなぜか
  2. 02Big Fiveとは、性格を5つの軸で見る考え方
  3. 03商談の場で、5つの軸はどう見えるか
  4. 04診断を使うときに、気をつけたいこと
  5. 05例:Big Fiveと発言データで相性を見る「n1a」
  6. 06まずは、自分の5つの軸を知るところから

01条件が合っても、話が進まないのはなぜか

経営者どうしが出会うとき、まず見るのは条件です。業種、会社の規模、役職、提供できるサービス。紹介する側も、条件が合いそうな相手から声をかけます。それ自体は自然なことです。

ただ、条件が合っていても、仕事の進め方や価値観まで合うとは限りません。決めるのが速い人と、じっくり詰めたい人。新しい案を面白がる人と、まず実績を見たい人。こうしたちがいは名刺にもプロフィールにも書かれておらず、会ってみて初めて分かることがほとんどです。

02Big Fiveとは、性格を5つの軸で見る考え方

Big Five(ビッグファイブ)は、人の性格を5つの大きな軸の組み合わせで捉える、心理学の考え方です。タイプに分類するのではなく、それぞれの軸で「どのくらい当てはまるか」の度合いを見ます。

軸おおまかな意味
開放性新しい考えや経験に、どれくらい関心が向くか
誠実性(勤勉性)計画を立てて、きちんと進めようとする度合い
外向性人と関わったり、場に出たりすることで元気になる度合い
協調性相手の気持ちに配慮し、協力しようとする度合い
神経症傾向不安や気分の揺れの感じやすさ(反対側が情緒安定性)

Big Fiveを測る尺度はいくつもあります。英語圏で広く使われているのが、オレゴン研究所のIPIP(International Personality Item Pool)です。IPIPの公式サイトによると、3,000を超える項目と250を超える尺度があり、すべてパブリックドメインとして公開されています。50問の質問紙の見本も載っていて、n1aの診断は、このIPIP-50にもとづいています。

日本語では、10問でBig Fiveを測る「日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)」も研究者によって作られ、信頼性と妥当性が検討されています。短い質問でも、5つの軸の大まかな傾向はつかめるということです。

03商談の場で、5つの軸はどう見えるか

診断の数字そのものより、商談でどんなふうに表れるかを想像してみると、使いどころが見えてきます。たとえば、次のような場面です(あくまで傾向の例で、人を決めつけるものではありません)。

  1. 外向性は、会話のテンポに出る

    話しながら考える人と、考えてから話す人。どちらがいいではなく、テンポが合うと、初回の30分がぐっと楽になります。

  2. 誠実性は、準備と期限に出る

    資料を事前に読み込んでくる人と、その場で聞きたい人。打ち合わせの進め方の好みが分かれやすいところです。

  3. 開放性は、新しい提案への反応に出る

    まだ形になっていない話を面白がれるか、まず前例を確かめたいか。新規事業の相談なら、ここが効いてきます。

  4. 協調性と情緒安定性は、行きづまったときに出る

    条件が折り合わないとき、想定外のことが起きたとき。そこでの振る舞いが、長く付き合えるかどうかを左右します。

04診断を使うときに、気をつけたいこと

n1aのBig Five診断のページには、「本診断は心理学の公開尺度 IPIP-50 に基づく自己理解のための参考情報であり、能力や適性を判定するものではありません」と書かれています。診断を相手探しに使うときも、この前提は同じです。

  • 結果は、能力や適性の判定ではなく、自分と相手を知るための手がかりとして使う
  • スコアは回答したときの状態で変わることがある、と知っておく
  • ひとつの軸の高い低いで、人を決めつけない
  • 業種や規模などの条件も、あわせて見る
  • 最後は、実際に話して確かめる

05例:Big Fiveと発言データで相性を見る「n1a」

東京・狛江の株式会社ZETTAICHIがつくる「n1a(ニア)」は、ここまでの考え方をそのまま仕組みにしたような経営者マッチングです。見るのは、Big Fiveの性格データ、オンライン商談での発言データ、企業の属性の3つ。この3つを掛け合わせて、条件だけでは見えなかった人としての相性をスコアにします。

流れは、性格診断、運営との1on1、マッチングと日程調整、オンライン商談、商談後のレビューの5ステップです。2026年10月時点ではサービスを制作中で、Big Five診断は公式サイトから先に受けられます。くわしくはn1aのページにまとめました。

06まずは、自分の5つの軸を知るところから

相手との相性を考える前に、自分がどんな人なのかを言葉にしておく。それだけでも、会いたい相手の像は少しはっきりします。

n1aやZETTAICHIの営業支援、経営者交流会が気になったら、ZETTAICHIと話してみるページから。Music Japanが内容を確かめてから、おつなぎします。

この記事はBaton Partners編集部が制作しています。n1aに関する記載は、株式会社ZETTAICHIの公開情報にもとづきます。

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