求人広告やスカウトで出会った求職者が、みんなすぐに面談や応募へ進むわけではありません。「まだ半年くらい先で」と言われたまま、次の連絡をしそびれる。気づけばデータベースの奥に沈んでいる。人材紹介をしていれば、誰にでも覚えのある話だと思います。この記事では、休眠求職者がなぜ生まれるのかと、新しく人を集める前にできる掘り起こしの手順を、順に書いていきます。
目次
- 01休眠は、たいてい「こちらの連絡」が止まって生まれる
- 02その人たちには、もうお金がかかっている
- 03掘り起こしを仕組みにする、5つの手順
- 04続かないなら、仕組みに任せる
- 05まずは、眠っている人を数えるところから
01休眠は、たいてい「こちらの連絡」が止まって生まれる
休眠求職者とは、登録や面談のあと、しばらくやり取りが途絶えている人のことです。転職をやめたわけではない場合がほとんどで、きっかけはむしろ、こちらからの連絡が途切れたことにあります。
- 新しく登録した人の対応で手一杯になり、前の人が後回しになる
- 次に連絡する日を、担当者の記憶とメモだけで管理している
- LINEやメールが担当者の個人アカウントで、会社から履歴が見えない
- 担当者が辞めたり異動したりして、引き継ぎの途中で連絡が止まる
記録そのものが残っていない、という問題もあります。スタートアップの採用を支援するUnFrameの渡邊卓哉さんは、前の職場を振り返って「その人が退職した後にシステムを見てみると、何の話をしているのか分からない」と話しています(Empro導入事例より)。書いた本人の所感だけでは、次の人が続きを拾えません。
02その人たちには、もうお金がかかっている
休眠している求職者は、広告費やスカウトの工数をかけて集めた人たちです。あのときは時期が合わなかっただけで、半年たてば状況が変わっていることは珍しくありません。
人材紹介の手数料は、理論年収の30〜35%ほどが一般的とされています。眠っている人の中から1件決まるだけでも、売上への影響は小さくありません。新しく人を集める前に、すでにある接点を使い切るほうが、費用の面でも理にかなっています。
03掘り起こしを仕組みにする、5つの手順
「休眠」の線を引く
「最後の連絡から60日」のように、休眠とみなす基準を決めます。ここがあいまいだと、毎回対象者を探すところから始めることになります。
対象者を一覧にする
基準に当てはまる人を、希望職種や勤務地と一緒に書き出します。
返しやすい連絡を送る
新しい求人の案内や、近況をうかがう短いメッセージがおすすめです。全員に同じ文面を送るより、希望条件に合わせたほうが返事は来やすくなります。
返事が来た人から話す
返信があった人や求人を開いた人にだけ、キャリアアドバイザーが個別に連絡します。全員に電話をかけ直す必要はありません。
数字で振り返る
送った数、反応した数、面談、決定と順に追いかけて、文面と送るタイミングを直していきます。
| 手順 | 手作業だと起きがちなこと |
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| 線引き・一覧化 | 毎回スプレッドシートを並べ替えて、対象者を探している |
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| 連絡 | 担当者の個人LINEから送るので、何を送ったか会社に残らない |
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| 個別の対応 | 忙しい月は後回しになって、結局また止まる |
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| 振り返り | 集計に半日かかって、改善まで手が回らない |
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04続かないなら、仕組みに任せる
福岡の株式会社エボルグがつくる「Empro」は、人材紹介のためのCRM/MAです。求職者の管理から、LINEとメールでの追客、休眠している人の掘り起こしまで、Emproの中でまとめて扱えます。
- 掘り起こし:MAのシナリオ配信で、休眠している人へLINEとメールから自動で声をかける
- 連絡:開封されやすいLINEで、求人をカルーセル形式で送ることもできる
- 履歴:会話は組織で共有されるので、担当者が替わっても続きから話せる
- 入力:履歴書や求人票、面談の録画からAIが情報を読み取って入力する
- 振り返り:決定数や主要なKPIが、ダッシュボードにリアルタイムで出る
先ほどの渡邊さんは、履歴書を渡すだけで済むAIでの登録について「それが、10秒で終わりますから」と話しています。入力の手間が減れば、そのぶんの時間を求職者との会話に使えます。
05まずは、眠っている人を数えるところから
休眠求職者の掘り起こしは、特別な施策ではありません。基準を決めて連絡し、返事をくれた人と話す。この繰り返しを、担当者の気合いに頼らずに続けられるかどうかが分かれ目です。
手始めに、最後の連絡から60日以上たっている求職者が何人いるか、数えてみてください。思っていたより多ければ、そこに次の決定が眠っています。
この記事はBaton Partners編集部が制作しています。Emproに関する記載は、株式会社エボルグの公開情報にもとづきます。